鏡ヶ丘記念館

鏡ヶ丘記念館について

鏡ヶ丘記念館は、明治27(1894)年1月11日に青森県尋常中学校の校舎として川元重次郎によって建てられた本館の中央部です。木造二階建ての洋館で、現在の弘前高校の敷地内にあります。
昭和33(1958)年に新管理棟建築のため現在地に移築、「鏡ヶ丘記念館」と名づけられました。

創立110年記念事業として改修の準備を進めていたところ、平成3(1991)年9月28日の台風19号により大きな被害を受けました。平成4(1992)年5月末に復旧工事は完了。改修の際、明治時代の姿に復元するように努めました。
完全な姿ではありませんが、明治時代中期の旧制中学校の特色を各所に残す建築物として、平成5(1992)7月19日に県重宝の指定を受けました。
県重宝としての名称は『旧青森県尋常中学校本館一棟 附棟札一枚』です。

明治35年前後の校舎

館内紹介

館内は創立110年記念事業として1階を、創立120年記念事業として2階を展示室として整備されていましたが、平成25(2013)年度の創立130年記念事業として全館をリニューアルし、現在、一般開放し無料でご見学をいただいております。
展示室1から順にゆっくりご覧いただけます。

展示室 1 【旧受付】

弘中・弘高概観

この部屋は、完成した頃の平面図には「受付」と記されていますが、「応接室」として使用された期間が長く、また太平洋戦争の頃には、「医療室」としても使用されました。この部屋で肝油を飲まされたり、トラホームの洗眼をしてもらった卒業生も多いのではないでしょうか。ここでは、歴代校長の写真、校史年表、先人紹介、鏡ヶ丘記念館模型などを展示しています。

展示室 2 【旧事務室】

弘中の歴史

この部屋は、当初事務室として使用していましたが、大正4年(1915)の大改修以後、教員室に変わりました。現在は、旧青森県尋常中学校本館棟札(県重宝)を展示しているほか、弘中の誕生とその偏歴について、解説を交えて展示・紹介しています。

展示室 3 【旧図書室】

懐かしの教室

この部屋は、完成当時は図書室でしたが、用途は徐々に変化し、大正4年(1915)の大改修以後は、隣室(展示室2:旧事務室)ともに移築されるまでの長い間、教員室として使用されました。

展示室 4 【旧講堂】

記念館修繕と2つの寺院

この部屋は、当初、「講堂」として使用され、その後「図書閲覧室」として使用されていたスペースの一部でもあり、移築の際に改修されました。現在は鏡ヶ丘記念館大改修の資料、慈雲院と報恩寺についての解説などを展示しています。

展示室 5 【旧講堂】

書の展示

この部屋は、当初、「講堂」として使用され、その後「図書閲覧室」として使用されていたスペースの一部でもあり、移築の際に改修されました。現在は旧職員・卒業生の「書」などの展示室となっています。

展示室 6 【旧講堂】

絵画の展示

この部屋は、当初、「講堂」として使用され、その後「図書閲覧室」として使用されていたスペースの一部でもあり、移築の際に改修されました。現在は旧職員・卒業生の「絵画」などの展示室となっています。

展示室 7 【旧教室】

弘高の歴史

この部屋は、当初、「一年級教場」とあり、教室として使用されていました。移築の際に廊下を塞ぎ、一回り大きな部屋に改修され、昭和33年度から平成8年まで鏡ヶ丘講習の教室として使用されました。現在は、創立記念事業、部活動の歴史、弘高祭ねぷた運行のはじまりなど、弘高誕生から現在に至るまでの様々な資料を展示しています。また、デジタルアーカイブを通じて鏡ヶ丘の歴史も振り返ることもできます。

展示室 8 【旧講堂】

弘高通信制の歴史

この部屋は、当初、「講堂」として使用され、その後「図書閲覧室」として使用されていたスペースの一部でもあり、移築の際に改修されました。現在は、弘前高校通信制の歴史を紹介する展示室となっています。

見学ご案内

開館日4月〜11月の平日
開館時間10:00〜16:00 
所要時間/約1時間
休館日12月〜3月、
土・日・祝日及び弘前高校の休校日
料金無料
撮影
  • 内部見学は予約が必要です。事前にお電話でお申し込み下さい。
  • 校地内禁煙にご協力下さい。
  • 館内での飲食はご遠慮ください。

アクセス

〒036-8214 
青森県弘前市新寺町1番地1
弘前高校敷地内

  • JR弘前駅から桜ヶ丘方面行きバスで弘前高校前下車
    約15分
  • JR弘前駅から徒歩
    約30分